お米のふるさと便り 23号
2010年8月25日  編集人:松尾真

 今号のTOPIC
*穂が出て、秋の稔りへ
*「小滝の古道マップ」に大きな反響
*“むらたび”事業に林野庁交付金
*ラフティング
*10年度産米の年間予約について
*高橋彦芳さんの本は9月10日頃に発刊

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穂が出て、秋の稔りへ



激暑の中、田の稲は平年よりやや早く8月第1週目頃から穂を出し始めました。いまはもう、すべての稲が穂を出し、上の写真のように穂が垂れるようになってきています(写真は8月24日朝撮影)。

出穂が秋の稔りへの第一歩ですが、いいお米がとれるかどうかはこれからの1ヶ月が勝負です。天気予報では猛暑がなお2週間くらい続くようですが、あまり高い気温が続くことは稲にとっていいことではありません。栄村は日中はかなり暑くても、夕方になると気温がかなり下がりますので、水管理をしっかりすれば、なんとかうまくいってくれるのではないかと期待しています。稲刈りは10月初め頃の予定です。


穂の変化の様子

1面で穂の最新の状況をご覧に入れましたが、8月初めからの穂の変化の様子を写真でご紹介します。
 

8月3日、まだ出穂は見られない        


8月8日朝、出穂を確認


 

こちらの写真では穂が出るときの様子がよくわかります。茎の下方の中で出来始めた穂は徐々に茎の上方へ上がってきて、茎の皮を突き破るようにして出てきます。この写真では茎に縦の亀裂が入り、穂が外に出てくる様子がよくわかります。

出穂に先だって、7月中旬頃に「穂(ほ)肥(ごえ)」という追肥をしますが、その頃合いを見定めるために、稲を1本とり、茎をナイフで縦に裂いて、茎の内部に穂が出来ているか、どのくらいの高さのところまで上がってきているかを見るということをします。
  


8月11日、穂が出ている稲はまだ少ない


8月15日、ほとんどの稲に穂が出ている
 

8月18日、穂が垂れ始めている





上の写真は田んぼのすぐ横の小山の中。根曲がりの木があります。8月中旬、猛暑の中で草刈りなどの作業を連日行いましたが、根曲がりの部分がリクライニングシートになる。じつに涼しい。ゆったり背をもたれかけさせ、冷たいお茶を飲み、田を見やりながら休息する。こういう楽しみがあるので、暑さの中の作業も苦になりません。


こちらは「リクライニングシート」から上をみたものです。
 


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「小滝の古道マップ」に大きな反響


栄村ネットワークは、小滝集落のグループ「小滝古道物語」と協力し合って志久見街道をはじめとする小滝の古道整備を進め、「古道歩きのたび」などを企画・実施していますが、この取り組みが8月17日の信濃毎日新聞(略称「信毎」)で紹介されました。

取材は受けていましたが、記事が何日に掲載されるのかは知りませんでした。17日の朝、ネットワークの携帯電話が鳴り、「今日の新聞記事のことでお聞きしたいのですが…」と尋ねられ、びっくり。
その電話を皮切りに何件もの電話がつぎつぎとかかってきました。「小滝古道マップを手に入れたいのですが」という問い合わせは20件を超えています。「信毎」は県内紙ですので、問い合わせは県内からのものばかりですが、随分と多くの方々に関心をもっていただけたようです。県内の安曇野市からは市役所とNPOの方々が合同で栄村に視察に来たいというお話がきています。

お問い合わせには冊子『むらたび』をご紹介させていただいていますが、これも好評をいただいています。

この新聞記事掲載に先立ち、7月25日、村内に呼びかけて「古道歩きの会」を開催しました。この日は志久見街道を歩きながら、途中、千曲川に下りて、その昔、千曲川の舟運が盛んだった頃、上流にむかって舟を曳くときに足場として使われた石を見ました。


「こんな風に足をかけて、舟を曳いたんだ」と
実演してみせている樋口武夫さん。

なお、志久見街道は5月中旬、雪で根元が緩んでいた大きな木が雨で根こそぎ倒れ、道が損壊するという事態がおきました。このため、8月20日〜24日の間、倒木を除去し、道を整備する作業が行われました。



信濃毎日新聞8月17日朝刊「信州ワイド」ページに掲載された記事
※クリックで拡大します



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“むらたび”事業に林野庁交付金

栄村ネットワークでは林野庁の交付金事業「山村再生プラン」に「ブナ林と雪を生かす “むらたび”を商品化する栄村の観光ビジネスの構築」という事業を応募していましたが、この度、「選定」の内定通知をいただきました。平成22年度単年度の事業ですが、交付金額は約250万円となる予定です。

この事業は、私たちが企画する「むらたび」の企画を実際に都会の人たちにお知らせし、村に来ていただけるように、「顧客ターゲットにいかにアクセスするか」、「東京などでの営業活動をどのように進めるか」など、マーケティングの能力を培うことを大きな課題・目標としています。
9〜10月に専門家も招いて、今冬の「雪のむらたび」を企画・商品化することから事業を始めます。みなさんも今冬、是非、雪の栄村をお訪ねください。

“むらたび”にむけた様々な取り組み
8月21、22日、先月号でお知らせした「栄村CSRプロジェクト」のモニタリングが行われました。プロジェクト・リーダー黒澤正一さんの早稲田大学大学院ゼミの社会人学生の方が参加され、「農家で祭りのごっつぉを食べる」、「極(にての)野の祭りを見る」などのプログラムを楽しまれました。

極野のお祭り
 

天狗が松明をかざしながらお宮へ向かう      

お宮の鳥居の注連縄を天狗が切る


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ラフティング

千曲川は、栄村村内を流れる部分がラフティング(筏の川下り)に最高のスポットだとのこと。そこで、8月23日、お隣の戸狩スキー場の民宿のご長男でラフティングの指導者資格をお持ちの庚(かのえ)敏久さんにお願いして、ラフティング試乗会をやってみました。参加したのは京都精華大の学生さんと村民の12名。60歳の女性も元気に参加されました。

 
箕作(みつくり)集落の百合居橋下でボートに乗り込むところ。
右端が庚さん。


上右は役場の向かいの絶壁の下の瀬を下っていくところです。

参加した精華大生の感想を紹介します。

「すごく楽しかったです。ビチャビチャになりながら、全員で力を合わせてボートを漕いだり、ボートが岩に引っかかったり乗り上げたときは、全員でボートを揺らしながら漕いで脱出したり、……ラフティングの途中流れが緩やかな所で、ボートから川に飛び込んだり、ボートから降りて川の流れに任せて流されてみたり、本当に楽しかったです。」

上流に東京電力の西大滝ダムがあり、大量の取水がされているため、この時期、水量が非常に少なく、実施条件は悪かったのですが、それでも最高に楽しかったようです。秋、紅葉の季節にもう少し水量が多いときにもう一度やってみたいと考えています。


●秋の紅葉は10月中下旬がピーク
栄村の自慢の一つは秋の紅葉。秋山郷や野々海は10月中下旬が見頃です。ご希望の方は絶景ポイント巡りをご案内します。10月下旬には朝日旅行社の紅葉ツアーで大厳寺高原から野々海のコースをご案内する予定も入っています。10月23、24日にできれば「紅葉+ラフティング」のたびを企画したいと思っているところです。


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10年度産米の年間予約について

上の記事でご紹介しましたとおり、稔りのときが近づいています。そこで今秋収穫の10年度産米の年間予約を受け付けます。

5年目に入る青倉米直売ですが、NPO法人もスタートし、きちんと採算が成り立つ事業として本格化していかなければなりません。

現状はじつは、わずかですが赤字の状態です。生産者価格60kg2万1500円、精米直売価格3万円で充分に採算が成り立つものとしてスタートしましたが、基本としている毎月発送を行いますと、精米による目減り(精米60kgには玄米65kg程度が必要)、管理経費(低温貯蔵庫での貯蔵)、発送に係る経費(精米、発送等の作業の人件費等)によって差額8500円は消え、なお経費がやや不足するような状態です。

そこで、今年の新米から新規の契約の場合は少々の値上げをさせていただきます。精米1kg550円の予定です。
これまでご契約いただいている方につきましては価格据え置きとしますが、昨年度に行った一括支払の場合の値引きは今年度はできません。悪しからずご了解をお願いいたします。

ご予約は電話またはメールでお願いします。生産者からの買い取り量の決定をしなければなりませんので9月15日までにお願いします。一括お支払いの場合は、ご予約を確認した段階で振込をお願いすることになります。よろしくお願い申し上げます。



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高橋彦芳さんの本は9月10日頃に発刊

先月号でお知らせした『高橋彦芳さんが語る栄村の現代史』は発行が少し遅れ、9月10日頃に発刊となります。
また、冊子『むらたび』は残部が少なくなってきています。
お申し込みはいずれも電話またはメールでお願いします。


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