田んぼの米づくり(稲の栽培)
〜「お米」になるまで〜


私たちが毎日食べている「お米」は、
どのように作られるのでしょう。

お茶碗一杯のごはんは、お米の粒数で約4000粒になります。この4000粒のお米は、実は2〜3粒の「たね」から収穫できる量なのです。お米の再生産能力ってすごいですね。ここでは、お米のふるさと「長野県・栄村」での米づくりを紹介します。

 栄村は日本の中でも有数の豪雪地帯です。この雪融け水をはじめ山から流れる清らかな水で米づくりをします。また、山あいに田んぼがある山間地なので、平野部とは違う手間のかかる作業が多いことも特徴です。

米づくりの流れを大きくは次のように分けられます。
 苗作りから田植え期
 稲の生長期
 収穫期から精米まで

この段階ごとの大まかな作業について説明します。



<春…田植え期>

@ 稲穂を脱穀したものが籾(もみ)です。これがお米の種(たね)となります。芽出しを揃えるために、この種籾を積算温度が100度になるまで水につけておきます(例:15度の水に7日間)

 

A 育苗箱に土を入れ、水につけておいた種籾を播き、表土をかぶせます。この箱を苗代に敷き詰めビニールシートで覆い保温し芽を出します。近年は播種機による芽出しが多くなっています。
 

B 毎日水管理をおこない約1ヵ月で草丈が15pくらいになると田植えができます。


C 田植えをするためには、田んぼの苗代づくりをする必要があります。硬くなった土を掘り起こす「田起こし」と水とかき混ぜて泥状にする「代かき」をトラクターでおこないます。肥料はあらかじめ散布しておきます。


D 代かき3〜4日後、土が安定してから田植機で田植えをおこないます。苗は一株3〜4本を約25センチ間隔で植えます。




<夏…生長期>

E 代かき・田植え後は水を切らさないように毎日水管理をおこないます。山間地の田んぼは水持ちが悪く、しかも水が冷たいので、できるだけ夕方に水を入れて朝方に水を止め、日中、水温が上がるようにします。


F 「ヒエ」や「イ草」などの田んぼの中の雑草を除去します。雑草の発生状況を見て、多くの場合、除草剤を散布します。


G 畦や田んぼと田んぼの間の土手の草刈りをおこない、日当たりや風通しを良くし、病害虫の発生を防ぎます。病害虫が発生した(する)場合は防除をおこないます。



H 稲の生長とともに最初は1本だった茎が分けつ(・・・)し、茎の数が増えていきます。茎数が最も多くなる7月中旬頃に4〜5日間水を止めます。これを「中干し」といいます。土を乾かし、土の中に発生したガスを抜くとともに酸素を土の中に入れて根を活性化させます。この後は水をかけたり、止めたりする「間断かん水」という水管理をおこないます。


I 分けつ期の終わり頃、茎の中に穂ができはじめます。稲の生長や色合いを見ながら穂が出る15日前頃までに追肥をおこないます。



<秋…収穫期>

J 田植え後、80日ほどで穂が出はじめ開花が始まります。出穂(しゅっすい)から約45日で収穫期を迎えます。

K 稲刈り前には完全に水を止め田んぼから水を切ります。これを落水といいます。落水によって稲の結実を促すとともに、田んぼを干し収穫作業がしやすいようにします。

L 稲刈りはコンバインという機械を使います。コンバインは刈取りと脱穀を同時におこないます。手刈りの場合は、細木(ほそき)を組んだ「ハゼ」に稲の束を干してから脱穀します。

M 脱穀した籾は乾燥機で水分が15%程度になるまで乾燥します。乾燥した籾は籾摺り機で籾殻を取り除き玄米にします。通常はこの玄米で保存します。


N 玄米は精米機で玄米の外層の糠層および胚(胚芽)を除去して白米にします。普段食べているお米は、この精米したお米です。


<年間…水田・水路・道路の維持管理>

○ 水田は水をためる機能が大切です。畦塗り(土を畦の側面に付ける)や作業をしやすいように畦刈りなどをおこないます。

○ 溜池や河川から水を引いてくる水路は水田と一体のものです。草刈りや落葉かきや泥上げなど、共同作業で維持しています。


○ 水田や水路を管理するための道路も草刈りや側溝泥上げなどの作業をおこない維持しています。

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