***********県宝指定 阿部家住宅*************


栄村大久保の所在する「阿部家」は、「中門造り」
の茅葺民家として長野県の「県宝」に指定されて
います。
本年3月31日から4月16日にかけて、萱の葺き替
え工事が行われました。栄村柳在家に住む職人・関沢
忠男さんをはじめとする萱葺職人4名と7名の助手の
手によるものです。
葺き替え後の阿部家住宅の姿をご紹介するとともに、
葺き替えの作業の様子を写真で振り返ってみます。



■所在地    栄村 大久保
■所有者    阿部マスミさん(居住者)
■建築の構造  木造平屋建て・草葺き・中門造り
■指定年月日  昭和50年(1975年)11月4日

■建築の特色

 阿部家住宅は、母屋がL字型に突き出した
「中門」に馬屋と便所を設け、中門の先端に
主要出入口を設けている点に
間取り上の特色がある。

「中門造り」の民家は日本海沿いの多
雪地帯に発達した民家形式であり、県下では栄
村を中心に分布する。

この阿部家住宅は「中門
造り」民家の代表的遺構であるうえ、茅葺きの
壁、土間住まい形式など、素朴な民家形式の特
色もよく保存されている。

また、この住宅はそ
の様式から18世紀中期から後期にかけて造られ
たものと推定され、この地域で最も古い時期に
属する。建築意匠的にみても外観は「中門造り」
の草葺き屋根の形式を保存しており内部には太
い柱が数本立って重い積雪に耐える工夫がされる
など地方的特色が顕著である。

・阿部家は江戸時代中期に分家した農家
・建築年代は1750〜1770年ころと推定
・建築当初は外壁が茅壁であった。
・おえはもとは板敷きでなく土間に茅を敷いたものであった。
・だいどころはもとは土間であった。



@着手前.


A足場仮設.


Bヤこぼし(屋根むしり)


Cヤコボシ


Dかやのせ


Eカヤのせ


Fハリトリ(カヤを締める縄や針金を通す)


G屋根うらとの共同作業


Hハリシメ(ハリ竹でカヤを押さえ締める)


Iカヤさし(部分的に補修する)


Jグシ載せ(杉皮で葺いた後)


Kドウブチ(横サン)とタテサンをつけ完成


Lグシまわりのカヤ挿し


Mヤガリ(カヤを刈りそろえる)


N足場撤去

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