******第1回公民館研究大会開催(6月17日)******

6月17日午後、文化会館かたくりホール(村役場と同じ建物にある)で
第1回公民館研究大会が約70名の参加で開催された。
「第1回」と銘打たれているが、
かつては公民館研究大会というものが頻繁に開催されていた。
「自律の村」づくりにむけて、
公民館活動の再活性化をめざして、
今回の「第1回」が開催されたものである。

今回は、上越市で「クニ」づくりの活動を進めている
NPO「かみえちご山里ファン倶楽部」
専務理事・関原剛を基調講演の講師として招いた。
上越市は大規模合併が行われた自治体。

上越市では、市域の広域化に伴う問題への対応策の1つとして、
旧町村を単位とする地域協議会づくりを推進しているが、
関原氏は自身の経験から、
独自の財源を喪失した旧町村を単位とする地域協議会では
地域づくりはできないと指摘し、
地域社会の基礎単位である集落のいくつかが連合する単位
(理想的には流域単位のもの)が自律の地域づくりの基本となる、
それを「クニ」と呼ぶと提起した。
そこでは、食や住まい、教育、文化等々の「まかない」が可能であることに、
自律の地域づくりの基本となりうる根拠があるというのである。

研究大会では、関原氏の講演の後、
栄村で活動する2つの組織、栄村食文化レシピ集編集委員会
(郷土料理や山菜の食べ方などを聞き取りし、
紹介する本をつくることをめざしている)の阿部栄子さんと、
青倉受託作業班(活動内容の詳細は本HP「調査研究」の
掲載の松尾真の論文を参照)の島田助一氏が活動報告を発表した。

そして、最後に、関原氏の指導の下、
大会参加者全員が「米」「水」「教育」「福祉」等の10のグループに分かれ、
「栄村にあるもの・ないもの」をポストイットに書き込み、
模造紙に貼り付けていくワークショップを行った。
講師の関原氏も驚くほど、多種多様な意見が出され、
「"あるもの"として出されたもの同士を結びつけて、
新しい何かを作り出せないかを考えてみよう。
そうすることで"ないもの"を生み出していくこともできるかもしれない」
という今後の方向性が関原氏から出されて、研究大会は終了した。



▲ワークショップの様子。
「米」「水」などのテーマ毎のテーブルに分かれ、
「あるもの」「ないもの」を
書いたポストイットを貼り付けていく。

栄村も、公民館活動が盛んであった1950〜60年代からは
大きな社会変化を遂げたなかで、
公民館活動の再活性化は容易なことではないと思われるが、
第1回研究大会のワークショップの手法が
各集落の公民館での活動で活用されるならば、
新しい展望を切り拓くことも可能ではないかと思われる、
充実した研究大会であった。

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