*************山菜祭り*************


6月3日、東部地区のいちばん奥の集落・極野
(にての)で、山菜祭りが催された。

極野は8月終わりに行われる、
天狗舞のあるお祭りで有名な集落。
同時に、東部地区のいちばん奥ということから、
山が広大である。個人所有の山もかなりあるが、
集落の共有林が非常に広い。そのため、昔は、木材
生産や薪炭生産が盛んだった集落だ。いまは燃料
源の石油への転換や林業の不振で、そうした林業の
面影はほとんどないと言ってもいいだろう。
しかし、「山」の豊かさを生かす途をなんとか切り拓
きたい。そういう思いから、極野の人びとは3年前、
「極野山菜生産販売組合」を設立した。



3日の山菜祭りは、その3周年を記念するお祭り。
集落の人が総出なのは言うまでもない。そこに、東京
方面から50人余の人たちが加わった。組合と交流し、
地元の人から手ほどきを受けながら、自分たちで
キノコ栽培に挑戦している埼玉県川口市、さいた
ま市、横浜市の人たちが29人。『食べもの通信』
という雑誌の編集者・読者で何回も栄村を訪れ、
昨年、とうとう「栄村ファンクラブ」をつくった人たち25人。






祭りは午前11時に開始。冒頭、生産販売組合の
藤木虎勝組合長らが歓迎の挨拶。
(ちなみに極野は「藤木」姓ばかりです)
来賓として高橋彦芳村長が挨拶にたち、「都会
の人たちにご協力をお願いしたいことがありま
す。極野では、秋の夜、雨が降ると、翌日はドッ
と茸が出ます。これは自然のものだから調整がき
かない。そういうときに、インターネットなどを
使って、その茸をどっさりと都会の人たちに購入
していただけるような仕組みを是非、つくってい
ただきたい」と訴えた。筆者は先日、別の集落の
山で採れた天然の椎茸をいただいたが、普通の洋
皿1枚分ほどもの大きさで、味も格別。栄村の茸
は本当に美味しい。村長の訴えを是非とも実現して
いきたいものだ。(宴が始まった後、東京板橋区の
学校給食の栄養士の人が村長のところにきて、学校
給食への茸の導入の相談が行われていた)

一連の挨拶の後、
高橋友太郎栄村森林組合長の音頭で乾杯。
いよいよ山菜料理の出番。
集落の女性が総がかりで作った山菜料理が20種類
以上、ずらっと並んだのをバイキング方式でいただく。
カラオケも始まり、祭りは最高に盛り上がる。

山菜料理は種類が無限にあるといってもけっして
過言ではない。

「ぜんまい」、「わらび」、「タラの芽」などは多くの
人がご存知のことだろう。でも、それも料理方法が
多種多彩にある。たとえば「ぜんまい」は普通に煮付
けることもあれば、油いためもある。「タラの芽」も
天ぷらはいうまでもなく、キムチ漬けもできる。

「コシアブラ」、「こごみ」、「マタタビの芽」、「あさつき」になると、
都会の人では知らない人も出てくる。

コシアブラ



さらに、葉わさび。


普通、刺身やそばを食べるときに使うのは、
わさびの根の部分だが、そのわさび
の葉の部分がこの時期だけ食べられる。採ってすぐ
に食べても、ほとんど辛さを感じないが、1日おくと、
グッと辛さが増してくる。これが絶妙に旨い。

筆者がこの日、初めて体験したものもたくさんあった。


「雪の下」というもの
(葉っぱの部分を天ぷらにしてあった)、


「ののひろ」、


「藤の花」(つるに咲く藤の花)…。



そして、山菜おこわ。

昼間の太陽光でおこわが硬くならないよう、
朴の葉で被って出されていた。

この記事を読まれた方、来年の4月下旬から5月、
6月初旬にかけて、是非、山菜採り、そして山菜の
多種多様な料理を味わいに、
是非、栄村を訪れてください。

そして、それよりも前、今年の秋は極野へ、そして
秋山へ、天然の茸と紅葉を楽しみに、是非とも、
栄村にお越しください。栄村(とくに秋山)の紅葉は
10月下旬がピークです。

(了)

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