*****山村CSRプロジェクトについて****


●シンポジウムご案内
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 ISO26000発行記念シンポジウム. (※PDFで開きます。430KB)
  2010 年12月16日(木)、早稲田大学大隈小講堂で
  「山村CSRプロジェクト」を紹介するISO26000発行記念
  シンポジウムが開催されます。是非、ご参加ください。



●山村CSRプロジェクトとは?

CSR(企業の社会的責任)の実施に取り組む企業と、栄村などの山村を結びつけるプロジェクトです。
早稲田大学とブリジストンが提携するW-BRIDGEの資金で実施されています。
プロジェクトの提唱者・中心メンバーは早稲田大学大学院環境・エネルギー研究科の黒澤正一教授。

今秋、ISO26000が発行されました。ISO(国際標準化機構)のCSRに関する国際標準規格です。
このISO26000の発行を契機として、日本の企業にCSRへの本格的な取り組みを促そうという試みが山村CSRプロジェクトです。

栄村は栄村ネットワークが作り、実践している「山村プログラム」を企業に提供します。企業は、社員の保養・健康増進や地域貢献のために「山村プログラム」を活用し、山村と結びつき、山村が求めるニーズに応えていきます。

 

●山村CSRプロジェクトの栄村にとっての意義

1. 説明の前提
イ. CSRとは
Corporate Social Responsibility(企業の社会的責任)の頭文字をとった言葉。
「企業が、周囲の関係者からの信頼」を裏切らないために、様々な責任」を果たしていくこと。また、責任」を果たせなかった時には、「責任をとる」こと。」(本プロジェクト責任者:早稲田大学大学院教授・黒澤正一の定義)
CSRを推進するための国際標準規格ISO26000が本年、発行された。 ※SO26000の基本的内容は別紙参照


ロ. プロジェクト推進主体のW-BRIDGEとは
「山村CSRプロジェクト」はW-BRIDGEの研究資金で運営されています。
W-BRIDGEは、早稲田大学と株式会社ブリジストンが環境問題への貢献を目的に開始した連携研究プロジェクト。
「従来の産と学の連携を一歩進め、地域の生活者(環境NGOや市民団体)にも参画いただき、大学」企業」生活者/地域」の三者一体での研究・活動を行える新しい枠組みを提案」(W-BRIDGEのHPより)


ハ. NPO法人栄村ネットワークの関わり
プロジェクト責任者・黒澤正一氏が栄村をたびたび訪れており、NPO法人栄村ネットワークの理事・松尾真と元同僚であった(京都精華大学)ことから、「山村CSRプロジェクト」の先行実施地として栄村を選んだ。
栄村ネットワークが、種々の実践活動で積み上げてきた「山村プログラム」をCSR用に改良し、提供する。



2. 山村は企業との提携にどんな意義を見出せるか

●山村と企業は、現在においては、最も疎遠な関係にあると言ってもよい。

●過疎化に悩む山村においてはしばしば、「企業誘致」ということが言われるが、企業にとっての最大の誘因である「安い労働力」は今日では東南アジア諸国等に見出され、ごく特殊な事例を除いては、山村への企業誘致は現実的にはありえないものになっている。

●「山村CSRプロジェクト」は、そういう中にあって、山村と企業の新しい関係性を創造しようとするものである。

山村が広大な森林を含む豊かな自然環境を守り、かつ、地域の人びとが安心して活気ある暮らしを維持していくことに、企業がなんらかの貢献をする。そういう関係性の創造である。

●企業の山村への貢献は、工場建設や直接的な経済取引ではなく、企業の環境への責任、自社社員への責任、地域参画への責任を果たすべく、山村らしい自然環境や暮らし、文化等に関わっていくことによってなされる。

●そういう企業の山村への関わりは、山村の地域づくりに役立つ活気や経済的利益をもたらす。

●「山村CSRプロジェクト」は、都市と山村が共生する分散型社会(「東京一極集中型」からの訣別)の実現につながっていく。

●「山村プログラム」を通じて、都市の企業社員が村に惚れこみ、「村外村民」になる。


(補)企業は山村との提携にどんな意義を見出せるか
  信頼・責任ネットワークの形成。
    企業の顧客は量的には大半が都市部に
    居住するが、山村の住民も重要な顧客。
    また、水力発電の水源、CO2吸収源と
    しての森林など、山村は企業活動に
    欠かすことのできない重要な資源が
    存在するところ。

  「環境への責任」等を果たすうえで
    重要なフィールド。

  とくに、社員の健康増進・保養や
    地域貢献活動への参加にとって
    「山村プログラム」は非常に魅力的



3. 栄村と企業の提携の具体的姿

●山村プログラム」を活用し、企業の研修合宿や
  社員の保養のために栄村を訪れる。

●企業のCO2排出量の大幅削減と栄村の森林の
  保全とを結びつける。

●栄村、企業の双方のシーズ(提供できる資源)、
  ニーズを相互に交換する。

栄村

 

企業

普請などの人手の確保  ←→  ボランティアの派遣
栄村での保養の際のサービスの提供 ←→ 社員の保養・健康増進、休暇の場の確保
地域づくりでの先端技術等の不足 ←→ 本業の技術・情報等の提供
都会で学ぶ村の若者の住居費用等の悩み ←→ 遊休社員寮等の提供


4. 山村CSRプロジェクトの当面の予定

・12月16日、 早稲田大学大隈小講堂でシンポジウム開催
         同時に、CSRプロジェクトのHP開設
・11〜3月、  栄村での「山村プログラム」を実施する
         トライアル企業を募集
・2月、     「山村CSRプロジェクト」推進中心メンバーの
         栄村訪問と村民との交流
・3月、     トライアル企業第1弾実施
・3〜4月、   トライアル企業第2弾実施
・4〜6月、   トライアル企業第3弾〜第5弾の実施


(文責:松尾真)

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