耳団子

栄村では、2月初めに、耳団子(みみだんご)というものを
作って食べる慣習がある。米粉で作られる。
それぞれの家で作るのが本来だが、最近では、
村の餅加工グループが作っているので買うこともできる。


村の餅加工グループが作ったみみだんご
(購入方法等は、この記事の最後をご覧ください)

耳団子の由来
その由来だが、餅加工グループの「みみだんご」には、
つぎのような説明が書かれている。
昔から栄村では、2月15日のお釈迦様の命日に、
「お釈迦様の耳の形や鼻の形」に似せた団子をつくりお供えしてきました。

 しかし、これ以上の詳しいことは、いろんな人に尋ねてみたが、あまりよくわからない。
そこで、Webで「耳団子」を検索してみた。
すると、「耳団子を作る」というような記事がいくつか散見されたが、
その中で「フードジャーナリスト・向笠(むかさ)千恵子」
という人の書かれた記事がいちばん詳しかった。
(http://kayoudayo.jp/yomi07/071204.html)
以下、それの要点を紹介したい。

やしょうま
耳団子は、そもそもは「やしょうま」というそうだ。
向笠さんは、栄村の隣・飯山市の食べものとして紹介している。
やはり、「2月15日つまりお釈迦様の命日・涅槃会(ねはんえ)に
お供えするお菓子」だという。

江戸時代に広まった"しん粉細工"
(新米の粉の生地で馬、鳥、犬などを形づくるもの)に、
細くねじっただけのデザインのものもあって、
それが信州に伝播して、やしょうまが生まれたらしいという。
呼び名については、色々と伝説があり、
飯山でいちばん広く信じられているのは、
お釈迦様が亡くなる間際に弟子の邪舎(やしゃ)が差し上げたところ、
「やしゃ、うまい」とおっしゃったというもの。

<作り方>
向笠さんが解説する作り方は、以下のとおり。
こね鉢に米粉、砂糖、塩を混ぜ、熱湯を加えて一気にこね上げる。
この生地にゆで大豆と黒ごまを混ぜ込んだり、
ゆかり粉で赤く染めたりしてアクセントをつけ、それぞれ棒状にのばす。
そして、表面の縦2ヵ所を箸でくぼませる。
このくぼみをお釈迦様の座った姿に見立てる。
真ん中の1ヶ所だけくぼませると、
切り口が福耳の形の耳団子になる。
次は蒸し器に入れ、火が通ったら、うちわであおいで艶を出す。
切り分けると、それぞれ見立てどおりの姿になる。
以上が向笠さんによる説明だ。


冒頭のパッケージに入ったものを1枚すつ取り出したもの。
たしかに耳の形をしている。


茨城県の年中行事
ところで、Webで「耳団子」を検索すると、「耳塞ぎ(団子)」の話が出てくる。
ヒット件数としては、こちらの方が多いのかもしれない。
その中の「茨城の年中行事」を見ると、
1月14日に「耳塞ぎ」という行事が出てくる。それによると、
「餅を両耳に当て良いことを聞くように唱える儀式」とある。

また、広辞苑での説明が紹介されているが、
「同齢者が死んだ際、災いが身に及ぶことを怖れ、
鍋の蓋や草鞋・餅・団子などで耳を塞ぐまじない。
耳塞ぎ餅・耳団子は、その餅や団子」とあるそうだ。
この行事、茨城県下では地域によって微妙に異なり、
正月14日の儀式として行うところや、
訃報があったとき行うところもあるという。また、餅ではなく、
団子のところや、おにぎりのところもあるという。
(http://www1.tmtv.ne.jp/~kadoya-sogo/ibaraki20-gyouji.html)

この茨城の行事や、広辞苑のいうものと、
栄村(信州)のやしょうま・耳団子の関係は、いまのところ、私には不明である。
ご存知の方がおられたら、是非、ご教示願いたい。

耳団子の購入方法

冒頭の写真で紹介した「みみだんご」は、
栄村振興公社でお買い求めになれます。

栄村振興公社  電話0269−87−3311
なお、青倉米ご購入の方は、
青倉米購入先にお申込みください。
「みみだんご」は、@米粉と青大豆、むらさき芋のもの
A米粉と青大豆、ユカリのもの、の2種類があります。
それぞれ10枚入りで550円。



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